統合URA本部では、地域と世界の課題解決に貢献する大学としての研究力や価値の向上を目指して、本学のサステイナビリティ推進機構と連携しながらSDGs、ESGに取り組んでいます。特に、本学の世界有数の研究林やキャンパスに残された豊かな自然などの北大独自の環境、その下での教育研究活動や取り組みを北海道大学×SDGsウェブサイト、CDPや大学ランキングを通して学内外に発信しています。
SDGs(Sustainable Development Goals:「持続可能な開発目標」)は、2001年の「ミレニアム開発目標」の後継として、2015年に策定されましたが、北海道大学では、それ以前から研究・教育面だけでなく、様々な形でサステイナビリティ推進への取り組みが行われてきました。特に、サステイナブルキャンパスマネジメントへの取り組みは、1996年度の日本の国立大学として初となる「キャンパスマスタープラン」の策定以来、現在も発展的に続けられています。
統合URA本部は、このような北大の持続的で未来志向の取り組みを学内外へ情報発信し、情報の共有を通じて様々なステークホルダーとのコミュニケーションハブとなることにより、連携を強化し、北大がさらにSustainable Developmentへ貢献する「比類なき大学」となるよう取り組みます。
近年、大学ランキングは大学のブランディングに重要な要素となりつつあります。URAステーションでは、大学ランキングの順位向上および国際競争力・北海道大学のブランド力向上を目指し、以下の業務を行っています。
英国教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション社(以下「THE社」)による主に研究力が重視されるランキングです。「教育」、「研究環境」、「研究の質」、「国際性」、「産業界」の5つの分野における18評価指標に基づき総合順位が決定されます。2024年度は世界115カ国・地域の計2,092大学の順位が公表され、日本からは119大学がランクインしました。北海道大学の順位は世界351-400位となっています。
THE社による主に教育力を重視したランキングです。日本の大学のみを対象とし、16の評価項目・4つの評価分野に基づき順位とスコア等が決定されます。2022年度の本学の順位は国内271大学中7位となっています。
持続可能な開発目標(SDGs)に対する各大学の取組等に基づき大学の社会貢献度を可視化するランキングで、総合ランキング及びSDG別にランキングが公表されます。
北海道大学は、2024年度の総合ランキングで対象となった世界1,963大学中、世界72位にランクインし、5年連続国内1位を獲得しました。
SDG別ランキングにおいては、17のSDG目標のうち、「SDG2 飢餓をゼロに」(世界89位)、「SDG9 産業と技術革新の基盤をつくろう」(同49位)、「SDG14 海の豊かさを守ろう」(同57位)、「SDG15 陸の豊かさも守ろう」(同51位)、「SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう」(同52位)が世界100位以内にランクインし、高い評価を得ました。
Quacquarelli Symonds社(以下「QS社」)が実施するランキングです。学術的な評判や教員一人当たりの論文被引用数、国際性などの9つの指標から総合順位が決定されます。2024年度は世界上位1,503大学の順位が公表され、北海道大学は世界173位(国内8位)となりました。
分野別QS世界大学ランキング
QS社による学問領域・分野別の大学ランキング。2024年度は「人文科学」、「工学・技術」、「生命科学・医学」、「自然科学」、「社会科学・経営」の5領域および55分野別のランキングが公表されました。本学は5領域・21分野でランクインし、「農学・林学」及び「化学」の2分野が世界100位以内となりました。