この度、北海道大学リジェネラティブ農林水産研究拠点(IRAFF)が主催する、「J-PEAKS 未来創造リジェネラティブ研究支援事業」のピッチコンテストが開催され、10課題が採択されました。
本事業では、本学の若手研究者を対象に、リジェネラティブ(環境再生型)農林水産業の発展に寄与する独創的な研究プロジェクトを募集しました。
応募総数は 55件に上り、学内 15部局 130名、学外 35名を含む、計165名がエントリーしました。その中から 22件がピッチコンテストに参加し、最終的に下記の10件が採択課題となりました。
採択された研究課題には最大2年間の研究資金を助成します。
礒田 玲華 | 農学研究院 特任准教授 | ホロビオント農業基盤技術の創出を志向したリグニン由来の土壌代替ゲル状基材の開発 |
内田 義崇 | 農学研究院 准教授 | “ネイチャーポジティブ完全自動家畜放牧”が切り拓く持続可能なビジネスモデル構築 |
小出 陽平 | 農学研究院 准教授 | Digital Crop – 未来の農業を開拓するための新規作物モデリング |
高橋 勇樹 | 水産科学研究院 准教授 | シミュレーション技術とAI・機械学習による革新的な漁具・漁法の提案 |
田上 貴祥 | 農学研究院 准教授 | “捨てない畜産”をめざすブタ血液資源化プロジェクト |
坪内 直人 | 工学研究院 准教授 | 生鮮魚介類の商品価値向上・寿命延長・フードロス低減・輸出促進のための「鮮度と食べ頃」の可視化技術の開発 |
中屋 佑紀 | 工学研究院 助教 | 独自の下水分析技術で農林水産業=消費者間の水と炭素の好循環を加速する |
早川裕弌 | 地球環境科学研究院 准教授 | 自然公園デジタルツインの構築と3D活用によるリジェネラティブ観光 |
ポドリスキ・エヴゲニ | 北極域研究センター 准教授 | 海と人との共生に向けたクジラの包括的モニタリング |
山﨑 歓友 | 農学研究院 特任助教 | 再生素材とAI農業が融合する、薬用植物スマート栽培への挑戦 |
以下は募集の概要です。
募集対象研究分野
・リジェネラティブ農林水産業の発展に寄与するワクワクする研究
・農林水産分野に限らず幅広い分野からの挑戦を期待
例)工学、自然科学、社会科学、デジタル技術、政策・法律、医療・健康など
・分野横断的な視点や異分野融合研究も歓迎
応募資格
・北海道大学に所属する助教、講師、准教授(特任含む):年齢不問
応募形態
・個人応募または複数名のユニットでの応募
・ユニットの場合、学外の研究者も参加可能(ただし分担金の配分はなし)
・ユニット内の研究者は大学におけるポスドク以上を対象
研究助成内容
・助成金額: 1課題あたり200~400万円(総額3,000万円の枠内で10件程)
・研究期間: 最大2年間
・使用用途: 研究に関する物品費、旅費、人件費・謝金、その他の経費
・研究成果: 毎年度末および助成期間終了後に成果報告書を提出