北海道大学は、その設立経緯や地政学的特徴、広大で美しいキャンパス、環境との調和、学術面や構成員の多様性、地域の中核大学としての存在感において、唯一無二であり誇るべき特性をもっています。
現在、本学は「HU VISION2030」に基づき、研究や教育、その他さまざまな角度から不断の大学改革を進めています。このビジョンでは、本学が2026年の創基150年を越えた先に目指すべき大学像として、「Novel Japan University Model」を掲げています。これは、本学の独自性をさらに追求し、世界に伍する教育や研究、社会との共創を通して、地域そして世界の課題解決に貢献し大きな社会的インパクトを生み出す、総合研究大学としての本学のあり方を表すものです。
ビジョン実現のためには、本学内の関係者はもとより、学外の研究機関、企業、自治体や、さまざまな機関等との協力が不可欠です。本学の統合URA本部は、2012年の設立以来、こうしたステークホルダーと本学関係者を結び付け、研究、教育、広報、産学・地域連携等幅広い領域において、全学を横断した研究の推進、世界的研究拠点の構築、研究成果の活用促進など「大学の知」の創出を促すとともに社会・地域へ還元する活動に取り組み、大きな成果を上げてきました。大学経営を理解し、部局、事務組織等の壁を超えて企画・立案を行うことのできる統合URA本部の役割は、大学改革およびビジョンの実現のため、今後ますます重要なものとなります。
今後は人的ネットワークの構築、大学間の連携、国際連携による本学の研究力や価値の向上、さらに社会的インパクトの評価を含む研究力の評価といった幅広い分野において、さまざまな知識に精通するURAにしかできない活躍を期待しています。